皆さんこんにちは
心斎橋や長堀橋エリアで焼肉や
焼き鳥、カレー、ラーメンなど、
「重飲食」と呼ばれるお店ができる物件は、
探すのがなかなか難しいとよく言われます。
実際に私達、不動産屋の目線で見ても、
「重飲食OK」の物件が世間に少ないのは事実です。
ではなぜ物件が少ないのでしょうか。
また、どうすれば「重飲食OK」の物件を、
借りることができるのでしょうか。
重飲食と軽飲食の具体例
重飲食の種類
重飲食の例としては、
ラーメン
中華
焼肉
焼き鳥など
油や火を使う調理が多く
「煙や匂いが出やすい業態」を指します。
軽飲食の種類
軽飲食は重飲食の逆で、
カフェや喫茶店など、煙や匂いが出にくく
簡単な厨房設備や排水・配管設備で
運営ができる飲食業態を指します。
重飲食OKな居抜き物件が少ない理由
「重飲食」がOKとなりにくい、主な理由は以下です。
◆数少なく限られた重飲食可能物件に出店希望者が
殺到してすぐに決まってしまう
◆家主さんは、大事な大事な資産(物件)を
なるべくきれいに使ってくれる入居者を求める
◆「匂い」や「煙」など、近隣からのクレーム率が高い
重飲食が嫌がられる3つの問題点
重飲食のお店で、具体的に問題となるのは以下のような内容です。
1.匂いの問題:近隣からのクレーム、部屋内に匂いがこびりつく
2.煙の問題:近隣からのクレーム、部屋内に匂いがこびりつく
3.油・排水の問題:排水管がつまりやすい
ミナミ心斎橋エリアで重飲食のお店が営業できている事例
【ラーメン・まぜそば店】
香辛料やニンニクの良く効いたラーメン・まぜそば。
調理において「煙」「匂い」は必ず出ます。
しかし、このお店がなぜ営業できているかというと、
その「煙」「匂い」が近隣の問題となっていないからです。
キッチンの換気扇が壁についてますが、
その換気扇の向こう側に他の建物の窓などが無いため、
どこからもクレームが出ず、営業ができています。
また、調理や洗い物で、油分を多く含んだ「排水」も出ますが、
このお店は「グリストラップ」を設置し、
日々の清掃メンテナンスを行っているため、
排水トラブルにならずに、営業できています。
※ グリストラップとは
業務用の厨房に設置が義務付けられている
「油脂分離阻集器」のことです。
重飲食可能な居抜き物件は少ないけど店舗を探す際のポイント
重飲食可能な物件の数は実際に少ないのは事実ですが、
「煙」「匂い」「油」「排水」の対策を万全に計画し、
家主さんや近隣から心配される煙・匂い・油・排水について、
その対策を十分に実行できる説明をしたために、
入居を認められた事例もあります。
このように
「重飲食店出店をしても建物や近隣に迷惑がかかりにくい」
という説明を十分できるよう事前の準備をすることで、
最初は「重飲食NG」と言われていた物件でも、
場合によっては、重飲食店ができる場合もありますし、
家主さんにも承認されるケースもあります。
ご自分に合った物件で「重飲食店」を始められるよう、
しっかりと計画、準備をして、いざ物件探しを頑張りましょう!
居抜き物件でお得に使える「残置物」
【参考記事】詳しく知りたい方は↓こちらをご参考になさってください。
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